【歯医者の裏側③】親知らずを抜く本来の基準

医療
【歯医者の裏側③】親知らずを抜く本来の基準

親知らずを抜くと、痛くて腫れるというのはよく聞くのではないでしょうか。

そんなことを聞かされると、抜くのは怖いですよね・・・・

クマ

痛くなって限界になるまでは抜かねーぞ!!

多くの人がこんな感じで考えているのではないでしょうか。

痛くて限界が来たら、諦めて抜こうと思う感じですよね。

これ、気持ちはよくわかります。

そういう風に思いますよね。

本当にとても気持ちはわかるのですが、実は親知らずを抜く本来的な理由としては間違った考え方なんです。

親知らずを抜くかどうかは、親知らずが存在するメリットとデメリットを比べて決めます

簡単に言ってしまえば、デメリットがメリットを上回ってしまっている場合は抜いたほうが良いということになります。

親知らずってなに?

親知らずは、20歳前後で一番後ろに生えてくる歯です。

(個人差があります。生えてこない場合もあります。)

前から数えると8番目になります。

また誰にでも存在する歯ではなく、そもそも親知らずが存在しない人などもいます。

クマ

ちなみに親知らずを除くと歯の本数は上下左右7本ずつで計28本です!!

親知らずの構造などは他の歯と同じで、特別な歯というわけではありません。

親知らずのメリット・デメリット

親知らずのメリットデメリット

親知らずはデメリットしかないかと言えば、そんなこともありません。

メリットがある場合もあります。

ただし、デメリットがある場合の方が多いのも事実です。

~メリットがある場合~

  • 上下の親知らずがまっすぐ生えていて咬んでいる。(メリットがある)
  • ちゃんと歯磨きができている。(デメリットがない)

このような場合はメリットがあってデメリットはありませんね。

~デメリットがある場合~

親知らずがあるデメリットとして、「親知らずが虫歯などになる」ということがまず頭に浮かぶのではないでしょうか。

確かにデメリットとも言えますが、実は本当のデメリットではありません。

親知らずの本当のデメリットは、「磨けていないため、周囲が悪くなる。」ということになります。

もっと具体的に言えば、親知らずがあるせいで一つ前の大切な歯(前から7番目)が虫歯や歯周病になってしまうことがデメリットです。

デメリット

そもそも親知らずは存在しない人もいる歯です。

無くてもいい歯ということです。

その親知らずが悪くなることは大したデメリットではありません。

しかし親知らずのせいで一つ前の大切な歯が悪くなるのは、大きなデメリットです

親知らずを抜く基準

基準

親知らずは絶対に抜くというわけではありません。

残す場合もあります。

抜くのか残すのかを判断する基準は、いたってシンプルです。

親知らずを残した場合に

メリットが大きいか、デメリットが大きいか

ということだけです。

実は、これは親知らずに限った話ではありません。

どの歯でも残すのか抜くのかはメリットとデメリットの大きさの比較で考えます。

では例を挙げてみましょう。

~例1~

  • 上下の親知らずがまっすぐ生えていて咬んでいる。
    メリットがある。
  • ちゃんと歯磨きができている。
    一つ前の歯が悪くなるというデメリットがない。

先ほど出てきたケースですね。

この場合はメリットがあって、デメリットがありません。

当然残した方が良いということになります。

~例2~

  • 上下の親知らずが咬んでいない。
    メリットがない。
  • ちゃんと歯磨きができていない。
    一つ前の歯が悪くなるというデメリットがある。

この場合はメリットがなく、デメリットがあります。

つまり抜いた方が良いということになります。

~例3~

  • 上下の親知らずがまっすぐ生えていて咬んでいる。
    メリットがある。
  • ちゃんと歯磨きができていない。
    一つ前の歯が悪くなるというデメリットがある。

この場合が一番難しいですね。

メリットがあるものの、デメリットもある場合です。

この場合は、デメリットを消せないかをまず考えます。

メリットよりデメリットを小さくしようとするのです。

つまり歯磨きを頑張ってもらうことで、デメリットを無くすことを目指すわけですね。

デメリットを無くすことができれば、当然残します。

できなければ、抜いたほうが無難という判断をすることが多いですね。

親知らずで判断するカス歯医者

ヤブ医者

結局のところ、親知らずを抜くかどうかの判断として最も大切なことは

「一つ前の大切な歯のことを中心に考える」

ということになります。

一つ前の歯が悪くならないことが、最優先事項だということですね。

つまり親知らずが痛くなくても、一つ前の歯が危険なら抜いた方が良いのは明らかなんです。

それなのに、

「今痛みなどが無いのなら、とりあえず親知らずは様子見しましょう。」

「何か問題が起こったら、親知らず抜くことを検討しましょう。」

などということを言うカスな歯医者がたくさんいます!!

これ本当に気を付けてくださいね。

何か問題起こってからじゃ遅いのに意味不明じゃないですか?

なぜカス歯医者がこんなことを言うかというと・・・・・

クマ

親知らず抜くのは大変だし、そのくせお金にならないから割に合わねー

ってことです・・・

実は親知らずの中でも、簡単に抜けるものもたくさんあります。

決して全てが大変というわけではありません。

しかし一つ前の歯が悪くなりやすい親知らずは、抜くのが大変なことが多いのです。

要は早く抜いた方が良い親知らずは、抜くのが大変なことが多いということです。

まともな歯医者であれば、大変だけど抜いた方が良い理由をちゃんと説明してくれます。

そしてもし自分では抜けないと判断したら、外科の専門家である口腔外科というところに紹介してくれます。

くれぐれも

「今痛みなどが無いのなら、とりあえず親知らずは様子見しましょう。」

「何か問題が起こったら、親知らず抜くことを検討しましょう。」

というようなことを言うカス歯医者のことを信用しないでくださいね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。