【歯医者の裏側①】「自費=良い治療」とは限らない

医療
【歯医者の裏側①】「自費=良い治療」とは限らない

歯医者で治療を受けたことがある人は、「保険」「自費」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

簡単に説明すると

  • 保険治療 健康保険の適応範囲内の治療。安価。
  • 自費治療 健康保険の適応範囲外の治療。高価。

となります。

例えば奥歯を治療するとき、保険治療だと数千円で済みますが銀歯になります。

それに対して自費治療だと数万円~10万円前後しますが、白い歯に出来ます。

(色々な条件などによって変わります。あくまで一つの例です。)

数倍~数十倍の価格差があるわけですね。

多くの人は

「自費治療は質の高い治療で、保険治療は質の悪い治療」

と思われているのではないでしょうか。

しかし一概にそう言えるわけではありません。

「自費治療=良い治療」とは限らないのです。

メリットのみの治療もデメリットのみの治療も存在しない

そもそも「良い治療」というのを、一概に定義することはできません。

人によって「良い治療」の定義は異なります。

  • ・費用が安いこと
  • ・期間が短いこと
  • ・見た目が良いこと
  • ・丈夫なこと
  • ・治療後の管理がしやすいこと

他にも様々な価値観があります。

人の価値観の数だけ、「良い治療」の定義は存在します。

例として自動車を考えてみましょう。

比較

高級外車・大衆向けセダン・軽自動車のどの車が「良い車」でしょうか。

その答えは人によって違いますよね。

子連れでの買い物などが主な使用方法であれば、高級外車は無用の長物です。

最も価格の安い軽自動車が、目的に合った「良い車」になりますよね。

また、家族で出かけるのが主な目的ならこの中ではセダンが「良い車」になりますね。

このように目的が何であるかによって、「良い」という定義は変わってきます。

つまり、どの車や治療法にもメリットもデメリットもあります。

メリットしかないものも、デメリットしかないものも存在しません。

これは車や治療に限らず、全てのことに対して言えることです。

自分にとって「良い」というのは、どのようなメリットを優先して、どのようなデメリットには目をつぶるかということで決まってきます。

歯医者は平気でウソをつく

嘘

歯医者の治療において保険で出来る銀歯と、自費の白い歯であるセラミックを比べてみます。

大まかな比較です。

他にも様々な違いは存在しますが、ここでは省きます。

銀歯(保険) セラミック(自費)
価格
数千円程度
×
数万円~十万円前後
見た目 ×

耐久度
割れることはほぼない
×
割れやすい
汚れの付着 ×
セラミックよりつきやすい

つきにくい
歯を削る量
セラミックより少ない
×
多く削る必要がある

このように費用の高いセラミックが全てにおいて優れているわけではありません。

セラミックにもデメリットはあり、銀歯にもメリットはあります。

しかし多くの歯医者はセラミックにもデメリットがあることや、保険の銀歯などにもメリットがあることなどは患者に伝えません。

それどころか

  • 「セラミックは一生ものですよ。」
  • 「セラミックは歯にとって優しいけれど、銀歯は歯を痛めます。」
  • 「銀歯をいれたらまた悪くなります。」
  • 「歯の健康を考えるならセラミックにした方がいいですよ。」

というようなことを言ってきて、患者にセラミックを勧めてきます。

このような歯医者の言っていることは、どれもウソです。

患者にセラミックを選んでもらった方が、儲かるから言っているだけです。

もはや詐欺と言っていいレベルです。

心ある歯医者であれば、セラミックのデメリットや銀歯のメリットも説明してくれるはずです。

保険の方がいいとか自費は良くないとか言っているわけではありません。

見た目を気にする人で、高い費用を払う価値があると思う人はセラミックにするといいでしょう。

その人の価値観の問題です。

しかし判断をする際には、「正確な情報」を基に判断しなくてはなりません。

歯医者のウソに騙されて、自分にとって不必要な価値に無駄に高い費用を払う必要はありません。

どんな選択肢にも必ずメリットもデメリットも存在する

ということをしっかり覚えておいてくださいね。

価格ではなく価値で判断する

価値

騙されずに自分の価値観に沿った選択をするためには

価格ではなく価値で判断する

ということが重要になります。

多くの人は、無意識のうちに「価格=価値」と考えて判断してしまっています。

「高価なもの=良い物」となっているわけですね。

しかしここまで説明してきたように、高価なものが良い物であるとは限りません。

「価値があるもの」は人によって異なります。

何か選択をする際には

  • 1.自分にとっての大切なことを考える
  • 2.その大切なことの中で優先順位をつける
  • 3.優先順位の高いものを満たせるものを選択する

というように選択すれば、選んだものは自分にとって価値の高いものです。

自分にとって価格が高くて価値のあるものもあれば、価格は安いけれど価値のあるものもあるのです。

自分の価値基準を、優先順位を考えるということによって明確にして、騙されないように気を付けましょう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。