リニアの報道されない闇
時速500キロで東京と大阪を1時間で結ぶリニアモーターカーのことを、誰もが「夢の超特急」と思って、完成を心待ちにしているのではないでしょうか?
しかし、事実は全く異なります。
リニアモーターカーは
- メリットがなく、デメリットだらけの欠陥品
でしかありません。
夢は夢でも、悪夢でしかないのです。
リニア計画の総工費は、9兆円とされていますが、実際にはその何倍にもなると思われます。そして、安倍政権から無担保で30年間元本返済猶予の3兆円を、0.8%という超低金利でJR東海にリニアのために貸し付けています。
大問題になった「森友学園問題」「加計学園問題」と比べても、比ではないほどの財政投融資ですよね。このことを知ると、「日本が財政破綻してしまう!!」という人がいますが、それは関係ありません。
むしろ政府が借金をして民間にお金を流したり需要を増やした方が、デフレ下であれば経済を上向かせることになりますから、そのような意味では効果はあります。
しかし「森友学園問題(8億円)」「加計学園問題(約400億円)」で大騒ぎをしたメディアが、リニア問題についてはまるで触れることがないのは、明らかにおかしな話ですよね。
「報道しない自由」というやつです。権力と利権の匂いしかしませんね。
それではリニアモーターカーが、どれだけ有害無益なのかについて、5つのポイントに絞って説明していきます。 リニア計画が、どれだけ馬鹿げた計画なのか、わかると思います。
破綻確定
- 「リニアは絶対にペイしない。」
この発言、誰の発言だかわかりますか?
「リニア計画は採算取れないから、絶対に破綻する。」という意味ですが、何とJR東海社長の記者たちを前にした、公の場での発言です。
(2013年9月18日、JR東海当時社長山田佳臣氏)
言わずもがな、JR東海はリニア計画推進を行う企業そのものです。つまり、リニア計画推進の責任者自身が「リニア計画は、絶対に破綻する」と言っているわけです。
始まる前から、トップがうまくいかないことを明言しているリニア計画は、一体何なのでしょうかね。
当たり前ですが、どんな企業でも破綻することが分かっているプロジェクトを推進することなど、あり得ません。国(政府)であれば、国民にとって不可欠なことは採算が取れなくても推進する必要がありますし、実行することが可能です。
リニアは国策と言えなくもありませんから、そのような意味では「破綻するのはわかっているけれども、推進する」ということはあり得ます。
しかし、それはあくまでもメリットの方がデメリットよりも大きいから行うわけです。リニアは、破綻のことを考えなかったとしても、デメリットしかないのが現実です。
クエンチで誰も助からない
リニアは、超電導磁石から発生する磁力によって、浮力や推進力を得て動きます。
この磁力が急激に低下する現象を、「クエンチ」と言います。
医療機器であるMRIなどでもクエンチは起こっており、原因はまだ不明な部分がたくさんあります。
原因が不明なわけですから、当然対策の立てようもないわけで、専門書には
- クエンチ発生の可能性を、完全に回避することは、不可能である
と書かれています。
時速500キロで走行しているリニアに、クエンチが起こったらどうなるのでしょうか。
リニアの車体は尻もちをついたり、側壁にぶつかったりして、摩擦熱で一気に車体は燃え上がります。
リニアは、南アルプスを掘り進めることで、全長の86%がトンネルになっています。そのトンネルの中で、火災事故が発生したら・・・・
当然ですが、誰も助かりませんよね。
- 「俺はリニアには乗らない。地下の深いところだから、死骸も出てこねえわな。」
JR東日本元社長の松田昌士氏の言葉です。
もちろん、リスクが0になることはありません。どんな技術にも、リスクは存在します。
しかし、それは安全に安全を考えて、それでも0にすることはできないということです。
クエンチは、そもそも原因が分かっておらず、完全に回避することは不可能なのです。そして起こったら最後、まず乗客は全員死にます。
これは、どう考えても適切なリスクではありません。
大きなリスクを取るのであれば、それに見合う大きなリターンが必要です。 リニアには、そのリターンが全くないと言っていいのです。
新幹線で時速500キロは余裕
そもそも、JR東海の発表しているリニアが必要な理由は
- ①東海道新幹線の輸送力が限界に近い
- ②東海道新幹線の老朽化が進み、代替路線が必要
- ③時速500キロという超高速化
という3つだけです。
輸送力に関しては、少子化による人口減少が進んでいくのはわかっているんですけどね。
そのあたりはスルーしたとしても、①②共に従来の新幹線方式で代替路線を作れば済む話です。
結局は、③の時速500キロということこそが、リニアの存在意義であり、最大の売りであるわけです。
しかし、実は・・・・
- 新幹線でも時速500キロは、すでに達成済み
なのです。
フランスや中国の新幹線は、すでに時速500キロを達成しているのです。フランスの新幹線に至っては、最高速度時速574.8キロを記録しています。
さらに、日本の新幹線である「のぞみ」でも時速450キロは可能な上に、台車を増やせば時速500キロも出せるそうなのです。リニアのメリットは、何もないわけですね。
そして、デメリットだらけ。
- だったら、リニアはいらない
誰でもわかる簡単なロジックですよね。
環境破壊
リニアのデメリットは、まだまだあります。
南アルプスの地下に、長いトンネルをぶち抜くわけです。静岡県では地下水脈が断ち切られ、住民の水源である大井川では、毎秒2トンもの水量が減少すると言います。
水源を絶たれれば、樹々や野生動物などの自然は破壊されるのは明らかです。そして自然だけでなく、農業・工業・環境業などの全ての産業や、住民の生活自体にも影響が及びます。
静岡県知事が、リニア着工を認めないのは、当たり前の行動なのです。
電磁波による健康被害
リニアは強力な電磁波を発生させるため、それによるガンなどの健康被害も考えられます。
ガンのリスクは、大きく上がってしまう可能性は高いでしょうね。
車体は電磁波を遮断する素材で作られて、乗客への影響が少なかったとしても、何かトラブルがあって車外に出たときには、とんでもない量の被爆をすることは明らかです。
リニアに運転手がいないのも、高いリスクの裏返しなのではないかと思ってしまいますね。
まとめ
一言でまとめると
リニアには百害あって一利なし
です。
リニアによって得られると考えられているメリットは、どれも現行の新幹線方式で実現できるものばかりです。その反面、リニアにはリスク・デメリットが大きすぎるのです。
「ハイリスク・ゼロリターン」ということです。
何の意味もありませんし、むしろ害ですから、即刻辞めるべきです。少なくとも、このような状態で推進されている計画に対して、もっと議論が行われるべきですよね。
しかし、メディアでは全くと言っていいほど、リニアの問題点には触れません。腐りきっているメディアを象徴していますね。
このようなことは、許されるべきことではありません。
一人一人が調べて勉強して、そして考えてくれることを願っています。