仕事が与えてくれるもの【お金だけじゃない】
仕事をする目的を聞かれたら、多くの人は「お金を稼ぐため」と答えるのではないでしょうか。
もちろんお金を稼ぐことは大切なことです。
しかし仕事が与えてくれるものはお金ではないはずです。
仕事が与えてくれるお金以外のものとして
- ・社会や他者との繋がり
- ・自己実現
があります。
これらをしっかりと認識することで、より豊かな働き方ができるのではないでしょうか。
<社会・他者への貢献と繋がり>
下のグラフは失業率と自殺の相関関係を示したものです。
このように失業率と自殺は強い相関があります。
しかし失業してしばらくは失業保険も貰えますし、借金がどうしようもなくなったとしても自己破産という手段もとれます。
さらには最終的なセーフティーネットとして生活保護を受けることで、最低限の生活をすることは可能です。
そしてそこから再起を図ることもできますよね。
「失業→経済的にどうしようもなくなる→自殺」をいう流れだけでは説明はつきにくいのです。
実は経済的な要因はあるにしても、それ以上に仕事を失うことでの社会との繋がりの喪失が自殺の大きな要因になっていると言われています。
仕事を失うことで、自分は不必要な人間と思ってしまったり、孤独に苛まれてしまうのです。
また定年退職後の高齢者の認知症についても、似たようなことが言えます。
仕事一筋で頑張って、定年を迎えて仕事をばっさり辞めてしまった人ほど、認知症になりやすいと言われています。
趣味の仲間がいたり、町内会の会長などをやっている人は、認知症になりにくいと言われています。
これらはお金を稼ぐ仕事ではありませんが、社会や他者との繋がりや、地域社会や他者への貢献をすることができるものです。
家事をこなす主婦(夫)も同様ですね。
このように考えると、人は仕事を通じて社会や他者への貢献や繋がりを求めているのだと気づかされます。
仕事をしている時には気づきにくいものですが、無意識に誰もが求めていて、失うと気付くのかもしれません。
<自己実現>
自分がやりたいことを達成することも、仕事の目的の一つだと思います。
作りたいものを作ったり、表現したいものを表現したりするアーティストなどはまさに自己実現への探求者です。
全ての人がそうではないかもしれませんが、このような人たちは自分がやりたいことを達成することが最大の目的で、その結果お金がついてくる感覚かもしれません。
<仕事で得られるもの>
人は仕事を通して、社会・他者への貢献、社会・他者との繋がり、自己実現などを達成することで、自分自身の幸福感や満足感を得ています。
その過程でお金という報酬が発生することがあるということです。
とは言え、お金はないと生活できませんし、好きな仕事ばかりではありません。
満足感や幸福感を得るためにはやりたい仕事や好きな仕事をしたいですが、それで十分なお金が得られるとは限りません。
逆にお金はたくさん貰えるけれど、満足感や幸福感を得られない仕事もあります。
現実的には、やりたい仕事や好きな仕事で十分なお金を得られることは多くはないですよね。
でも、できるだけやりたい仕事や好きな仕事をやった方がいいです。
仕事はお金以上に、人生の満足感や幸福感に寄与するものです。
お金のために仕事をするのではなく、自分の人生の満足や幸福のための仕事にしたいですね。
そのためにはマネーリテラシーを高めて、経済的自由に少しずつでも近づくことが大切です。
一歩ずつでも経済的自由に近づいていきましょう。
そして最終的には報酬とは関係なく、自分のやりたい仕事や好きな仕事ができるようになれると人生がより充実します。
この記事は、自戒も込めて書きました。
皆さんがやりたい仕事や好きな仕事をすることで、充実した人生を送れることを願っています。